西宮総合医療センター(仮称)
開院予定日等の決定
【経緯・目的】
〇県立西宮病院と西宮市立中央病院を統合再編
〇平成28年に「2病院のあり方検討会」を設置し、県と市で長年協議
〇両病院の老朽化・狭隘化への対応、将来的な医療需要増に備える
〇高齢化に伴い循環器・呼吸器疾患、救急搬送の増加が見込まれる
【開院計画】
令和8年(2026年)7月1日開院予定
令和7年度中に工事竣工・施設引渡し
その後、医療機器設置・準備を経て開院。
【病院の概要】
〇名称
兵庫県立西宮総合医療センター(仮称)
〇病床数
552床(502床から段階的に運用開始)
〇診療科
35科
※県立25科、市立24科を統合
※脳神経内科、心臓血管外科、精神科を新設
【病院の基本方針(3つの柱)】
①阪神圏域の中核的医療機関
高度急性期、急性期医療の提供
②救急医療体制の充実
二次救急、救命救急センターとの連携
③医療人材の育成拠点
研修プログラムを整備、魅力ある人材育成を推進
【統合による効果、意義】
〇高度な医療機器、人材の集中が可能
〇救急・急性期医療の強化が期待
〇病院の集約で医療従事者の働きやすい環境を整備
〇県と市が連携、公立病院初の統合事例となる
【今後の予定、対応】
〇仕上げ工事 、内装・設備整備、医療機器の設置
〇スタッフ体制の整備
【知事のメッセージ】
〇運用開始に向けた準備を着実に進行
〇阪神圏域の課題解決に向けて医療提供体制を着実に提供
〇公立病院としての役割を果たす事を大きく期待
《全文》
「西宮総合医療センター(仮称)開院予定日等の決定」です。
西宮総合医療センター、これ仮称になりますけれども、開院の予定日が決まりましたということです。
これは、県立の西宮病院、県で所管しているものと、西宮市立の中央病院の2つ再編統合をするということで、これはかねてより県と市でしっかり協議、そして連携しながら準備を進めてきました。
そして先般、西宮市内で新たに開設のための建設事業もスタートしたということになっておりますが、工事の方も着実に進んでおりまして、新たな兵庫県立西宮総合医療センター(仮称)のオープンの日が決定しましたので、お知らせするというものです。
阪神圏域は、ご案内のとおり、将来的にはやはり高齢者人口の増加で、特に循環器系そして呼吸器系の疾患、それから救急搬送の増加が見込まれております。
そんな中で2つの病院の敷地がやはり狭いことであったりとか、施設自体も老朽化が進んでいるという状況がありまして、そのため、やはり継続的安定的に良質な医療を提供していく、そして医療従事者の方もしっかり働きやすい環境を作っていくということで、県立病院と市立病院の統合をしたということで、今回県内では初めてのケースになります。
工事の進捗は、病院棟の躯体工事を終えまして、現在は内装などの仕上げ段階に入るなどを着実に進捗しております。
今年度中には竣工しまして、引渡しを受けるということが見込まれておりますので、その後、医療の機材を設置させていただいたり、準備を用意しまして、来年の令和8年7月1日に開院をするということを決定いたしましたので、県民の皆さんにもお伝えしたいというふうに考えています。
そして、新しい病院の基本方針は大きく3つの特徴があります。
1つは西宮市域それから阪神圏域の中核的な医療機関として、高度急性期、それから急性期医療を提供するということです。
2つ目は、阪神圏域内の二次救急医療機関、それから救命救急センターと連携しまして、救急医療体制の充実を図るということです。
そして3つ目は、魅力ある研修プログラムの提供など、医療従事者の育成拠点としての機能を発揮していくということになります。
特に、今医療というものは機能を集中化していくと、そして特に県の病院だと、脳であったりとか心臓とか、そういった重篤な疾患に対してやはり救急、それから高度な手術をしっかりやっていくという、いわゆる救急、急性期医療というものが非常に大事なポイントになってきますので、そのあたりが病院の統合によりまして、より合理的に高度な機材を得たり、専門的な人材が来やすくするということが大変大きなポイントだというふうに考えています。
病床の数、いわゆるベッドの数はここに書いてありますとおり、552床のベッドが全体になります。
ただスタートするときは、姫路の県立はりま姫路総合医療センターでもそうだったんですけど、いきなり全部の病床を稼働するというのではなくて、少しずつ段階的にやっていくということになりますので、移転に伴う入院される患者の受け入れ調整、それから医療安全面での配慮などから、最初は502床からスタートしたいというふうに考えています。
新しい病院の診療科目は現在の2つの病院の診療科を引き継ぐということを予定しています。
新たに設置する3つの診療科を含めまして35科という形になります。
もともと西宮の県立の方では25、それから市立の方では24ということでして、統合して35科という形を予定しております。
今年4月から先行設置した脳神経内科に加えまして、心臓血管外科、精神科も設けるということで、高齢化の進展などに伴いまして、増えると見込まれる、いわゆる急性期の脳疾患、脳卒中であったりとか、心筋梗塞で心疾患に対応するということをしっかりやっていきたいというふうに考えています。
これは平成28年に2つの病院のあり方検討会を設置しまして、長年、県と市で十分議論を重ねながら統合に向けての取り組みを進めてきました。
建物の整備なども着実に進みまして、ようやく開院日が決定する運びとなりましたので、関係者の皆様のご尽力に改めて感謝を申し上げたいというふうに思っています。
今後、残りの工事を着実に進めまして、医療機器の設置や、新病院での円滑な運用体制の検討など、開院に向けた準備をしっかり行っていきたいというふうに考えています。
無事に開院を迎えまして、阪神圏域の課題解決に向けて、医療提供体制を着実に提供すると、そして公立病院としての役割を果たしていくということを大きく期待しておりますので、引続きよろしくお願いします。