兵庫県政新聞
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2025/7/16 定例会見『空き家再生からはじめるエリアマネジメント推進プログラム』

兵庫県「空き家再生からはじめるエリアマネジメント推進プログラム」

1、状況、目的

◎兵庫県内の空き家は 約17.3万戸存在。利活用が地域課題

◎行政、不動産仲介だけでは対応が困難

◎リノベーションによる再生で地域課題の解決、地域価値の向上を目指す

◎官民連携により 「エリアマネジメント」※ を推進

◎民間団体の参画を増やし担い手(エリアマネジャー)の発掘・育成 を進める

◎学びと実践、段階的なプログラム

(シンポジウム → プレスクール → 実践塾 → 将来展開)

※エリアマネジメント
◎地域(エリア)の価値を高めるため、住民・事業者・行政などが一体となって取組む活動

◎点ではなく地域全体で利活用を進め、定住人口・移住人口の増加につなげる

→空き家・空き店舗の再生、景観整備、イベント開催など

2、シンポジウム(知る、機運醸成)

◎日程

2025年8月30日(土)

◎内容

事例紹介、トークセッション、県の支援制度紹介

◎登壇者

西村 浩 氏(建築家)

畑本 康介 氏(緑葉社、たつの市)

◎目的

エリアマネジメントの機運を高め、次の段階(プレスクール)へつなげる

3、プレスクール(学び、体感)

①ケーススタディ

◎日時

2025年9月27日(土)

14:00~17:00

(尼崎 AMA-NEST)

◎テーマ

地元での人材発掘と資金調達の方法

◎講師

小友 康広 氏(花巻市)

齋藤 翔太 氏(舞鶴市)

②現地視察+ケーススタディ

◎日時

2025年10月18日(土)15:00~18:00

(姫路・旧播千銀行湯浅邸)

◎テーマ

地元企業が担う“エリア価値向上に寄与する事業”展開と手法

◎講師

坂東 範人 氏(神奈川)

飯塚 洋史 氏(富山)

※いずれも 参加費無料、定員 各50名

4、実践に向けた流れ

①2025年度(令和7年度)

◎段階的なプログラムでエリアマネジメントの理解を深める

8月

シンポジウム(知る)

9月・10月

プレスクール(基礎を学ぶ・事例を体感)

12月

エリアマネジャー育成開始

翌年1月~3月

実践塾(全3回、具体的なプロジェクト形成を支援)

②2026年度~(令和8年度)

◎エリアマネジメント団体の組織化・認定

◎団体立ち上げ支援

◎ふるさと納税等を活用した資金調達支援

5、目標

◎空き家を単発で再生するのではなく、エリア全体で利活用

◎成功事例(丹波篠山市、宍粟市山崎、たつの市など)をモデルに県内各地へ展開

◎地域活性化と新たなビジネスの創出を両立する、持続可能な仕組みを構築

〈全文〉
「兵庫県空き家再生からはじめるエリアマネジメント推進プログラム・キックオフイベント「空き家再生からはじめるエリアマネジメント」シンポジウムの開催」です。
県内にはいわゆる空き家、誰も住んでいなかったり、使用目的がないという空き家が17万3000戸あるというふうにされております。

これは行政の取り組みだけでは増加に歯止めがかからず、そして不動産業者による、いわゆる不動産業者を通じた仲介だけでも、なかなか流通が進まないという形になっております。

そんな中で、兵庫県としては今年から新たに官民連携によりまして、増え続ける空き家をリノベーションによって再生することで、地域課題の解決や地域活動の向上を実現するというエリアマネジメントの推進を図っていきたいというふうに考えております。

今回のシンポジウムは、それの機運醸成を図るためのキックオフイベントとして開催したいというふうに考えているというものでございます。

エリアマネジメントというものについてはですね現状ではエリアマネジメントに取り組む民間の団体というものはまだまだ少ないという形になります。
空き家の利活用というものは県の方でも再生のための補助制度などを市や町と連携しながらやらせていただいていまして、点ベースでは古民家の改修によって、カフェやオフィス、それから住まいに活用するなど、そういったことは進んでおりますけども、やはり空き家というものが、エリア全体で利活用されて、それによってそのエリアに定住人口、移住人口が増えていくということを目指すということが大事だと思います。

丹波篠山市であったりとか、宍粟市の山崎とか、あとはたつの市、そういった地域では、エリア全体で民間の事業者さんが介在をされて、しっかり利活用されているという成功事例が、特に丹波篠山で言うと(株)NOTE(のおと)さんとかそういった取り組みが成功事例として広がっているということがありますので、そういったエリアマネジメントに取り組んでいただく民間の団体というものを、やはり増やしていくということが大事だということだと思います。

そのために、今年度から機運醸成それからエリアマネジメントの担い手の育成に取り組んでいくということをスタートしたいという趣旨です。

そして、来年度からはそのエリアマネジメントを行う団体の組織化であったりとか、活動に関する支援を行っていきたいというふうに考えていまして、今回のシンポジウムは、そのキックオフとして空き家のエリアマネジメントいうことを、ぜひ多くの事業者の皆様や、不動産関係そして地域おこしをやられている方々に知っていただくということが大事だというふうに考えています。

エリアマネジメント、空き家の利活用というものが、要するに収益のないボランティアというものではなくて、やはりこういったことが地域の活性化のみならず、事業者さんにとっても新たなビジネスになるマーケットなんだということを知っていただくと、そしてその取り組みを促していくという趣旨を大きく持っているというものになります。

日時は、8月30日に、神戸国際会館で予定しております。
内容としては、空き家再生やエリアマネジメントについて豊富な知識や経験を持つ方で、西村さんという方と、たつの市で先ほど少し触れましたが、エリアマネジメントに取り組んでおられる畑本さんにご登壇いただきまして、事例の紹介や参加者の意見を踏まえたトークセッションを行っていきたいというふうに考えております。
特設サイトから事前にお申し込みいただくということになっています。
定員は今日から8月27日までの申し込み期間になりまして、定員は先着順で150名というものを予定しております。
達成次第受付終了という形になります。
このシンポジウムの後にエリアマネジメントについて学んでいただくというプレスクールというものも予定しておりますので、ぜひ興味ある方は積極的に申し込んでいただきたいというふうに考えております。
こうした取り組みをまずは進めていくということで、これは各地域で増え続ける、これはですね特に地方部において、空き家の課題というものは顕在化していますけれども、実は都市部においても、空き家や空き店舗の問題というものが課題になってきています。

そういった資源をリノベーションによって再生していくということが大事だと思いますので、ぜひ多くの方に活用いただきたい、ご興味をもっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。

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