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2025/4/18 神戸空港国際化就航記念式典

2025年4月18日
神戸空港国際チャーター便就航記念式典

〈要旨〉
神戸空港初の国際チャーター便就航を記念して開催された式典。
斎藤知事は神戸市長、空港、観光関係者などと共に神戸空港の国際化を祝った。

◯参加者
斎藤元彦(兵庫県知事)
久元喜造(神戸市長)
山谷佳之(関西エアポートCEO)
各国航空会社関係者など

◯内容
・到着便にウォーターサルートで出迎え
・横断幕、テープカット、くす玉割り
・芸者による記念品(瓦せんべい)配布
など

◯就航状況
スターラックス航空(台北→神戸)
午前9時半頃到着

大韓航空(ソウル→神戸)
午前10時頃到着

・初便はほぼ満席
・国際線対応の第2ターミナル(T2)も同日開業

◯参加者の挨拶
・久元喜造(神戸市長)
「神戸市は神戸空港の国際化により新たな国際都市としての可能性を得た。関西全体の発展にも貢献したい」

・山谷佳之(関西エアポートCEO)
「神戸空港はここで終わりではなくこれから成長する空港。今後も皆さんと力強いスクラムを組み神戸空港を育てていきたい」

◯利用者の声
「ハロー、神戸!ハロー!」
台北からの女性乗客

「新しい空港でいいにおいがする。ワクワクします」
ソウル行きの女性、K-POPゆかりの地を訪問予定

「大阪の空港ではなく神戸から直接行けるので便利」

「アンパンマンミュージアムに行くのが楽しみ」

◯就航都市と航空会社(週40往復)
・韓国
大韓航空
ソウル(毎日2往復)

・中国
吉祥航空
上海、南京(各1日1往復)

・台湾
スターラックス航空
台北(週3)、台中(毎日1往復)

・台湾
エバー航空
台北(月・金の週2回)

・ベトナム
ベトジェットエア
GW限定でダナン・ホーチミン便も運航

◯施設情報
・建物
地上2階建(延床面積約1万8700㎡)

・搭乗口
国際線3、国内線1

・出発ロビー席数
国際線450席、国内線120席
(キッズスペースあり)

・飲食店
なし(軽食販売あり)

◯国際化への経緯
インバウンド需要の増加に対応し地域経済界や自治体の強い要望を受け実現

・2022年
関西3空港懇談会でチャーター便就航が合意

・2030年頃
国際定期便の就航も予定

◯課題
・ポートライナーの混雑対策
・駐車場の不足
・神戸空港駅から第2ターミナルへの連絡デッキ、導線整備
など

◯神戸新聞 2025/4/18(金)

神戸空港に初の国際チャーター便就航
台北からスターラックス便
ソウルから大韓航空便

神戸空港に18日、国際チャーター便が就航した。午前9時半ごろ、台湾・台北(桃園)からのスターラックス便が予定より約30分早く滑走路に降り立った。続いて同10時5分ごろ、韓国・ソウル(仁川)からの大韓航空便が到着。この日開業した第2ターミナルビル(T2)のロビーでは、空港関係者らが到着便の旅客を歓迎した。 両便とも小型機の「A321neo」で、国際化に伴い拡張された駐機場に到着。両便は折り返し、神戸からの旅客を乗せて出発する。この日午後には、台湾・台北(桃園)からのエバー航空便と、中国・上海(浦東)からの上海吉祥航空便も到着する予定。 T2では、神戸市や兵庫県、神戸商工会議所などでつくる神戸空港利用推進協議会が、関西エアポート神戸とともに就航記念式典を開催した。久元喜造市長は「神戸空港の国際化により、神戸市は新たな国際都市としての可能性を手にした。神戸が関西全体の発展に貢献することができるように全力で取り組む」と強調。山谷佳之社長は「神戸空港はここで終わりではなく、これから成長する空港。今後も皆さんと力強いスクラムを組み、神戸空港を育てていきたい」と述べた。各航空会社の代表らも加わり、テープカットやくす玉割りで国際化を祝った。 韓国、中国、台湾の3カ国・地域の航空会社4社が、中国・南京を含めた5都市の間を週40往復する。チャーター便だが、定期便のような運航となる。4~5月には、ベトナムの格安航空会社(LCC)ベトジェットエアを使ったツアーも予定されている。2030年前後には、国際定期便の運用も始まる。

◯ラジオ関西 2025/4/18(金)

神戸空港(神戸市中央区)で18日、国際チャーター便の発着がスタートした。第1便は台湾からのスターラックス航空。同日、国際便を担う第2ターミナルも開業し、関係者らによる記念式典が開かれた。 【画像】第1便と第2便が並んだ様子 午前9時半ごろ、台湾・台北から来たスターラックス社の航空機が滑走路へ入った。到着ロビーに続く通路では歓迎の横断幕が掲げられ、有馬温泉の芸者さんらが乗客に記念品の瓦せんべいをプレゼント。大きな荷物を抱えた女性客は、居並ぶ報道陣に手を挙げ、「ハロー、神戸!ハロー!」と、とびきりの笑顔を見せた。 神戸発の初便は大韓航空の午前11時発ソウル行き。兵庫県明石市に住む姉とK-POPアイドルゆかりの地を訪ねるという大阪市内の自営業女性(50)は、「新しい空港でいいにおいがする。ワクワクします」と話した。 第1便着に先駆け、就航記念の式典が開催された。久元喜造・神戸市長は「神戸市は、神戸空港の国際化により新たな国際都市としての可能性を手にすることができた。この可能性を大いに開花させ、神戸が関西全体の発展に貢献することができるよう、全力で取り組みたい」と述べた。テープカットに続き、就航エアライン4社の代表者あいさつ、くす玉を割るセレモニーも行われた。 国際チャーター便は大韓航空(韓国)、吉祥航空(中国)、スターラックス航空(台湾)、エバー航空(同)の4社が運航。各社の基本的なスケジュールは▽大韓航空 ソウルとの間を毎日2往復▽吉祥航空 南京、上海とそれぞれ1日1往復▽スターラックス航空 台北との間を火・木・日の週3/台中と毎日1往復▽エバー航空 台北と月・金の週2回往復―となっている。計週40便で、所要時間はいずれもおおむね2~3時間。 またゴールデンウイーク中はベトジェットエア(ベトナム)が日本からの観光客を乗せ、人気リゾート地ダナンと往復する。ベトナムからはホーチミン発で、旅行会社が神戸や京都などをめぐるツアーを組んでいる。 神戸空港は2030年ごろ国際定期便の就航を予定している。

◯Aviation Wire 2025/4/18(金)
神戸空港の第2ターミナルが4月18日に開業し、国際チャーター便の運航が始まった。韓国と台湾、中国の3カ国・地域の5都市から4社合わせて週40往復乗り入れる。到着初便は台湾のスターラックス航空(星宇航空、SJX/JX)の台北(桃園)発JX834便(エアバスA321neo、登録記号B-58211)で、午前9時46分(定刻は午前10時)に到着。韓国のソウルからは大韓航空(KAL/KE)のKE731便(A321neo、HL8505)が午前10時9分(定刻は午前10時)に到着し、空港の消防車による放水アーチの歓迎を受けた。
第2ターミナルは国際・国内一体型施設で、地上2階建て。場所は従来からある第1ターミナルやポートライナーの神戸空港駅近く。延床面積は1万8700平方メートルで、当初計画の1万7000平方メートルから拡大した。出発・到着ロビーと保安検査場、搭乗待合の旅客機能を1階に集約し、階層移動が少ない構造になっており、搭乗口から航空機まではランプバスで移動する。全体の事業費は約283億円となった。 搭乗口は国際線が3つと国内線が1つの計4つで、出発ロビーの席数は国際450席、国内120席で、キッズスペースなどを設けている。一方、物販は国際線側の免税店のみで飲食店はなく、軽食を販売する。 就航都市は大韓民国のソウル(仁川)、中国の上海(浦東)と南京、台湾の台北(桃園)と台中の5都市。大韓航空がソウル、上海吉祥航空(DKH/HO)が上海と南京、スターラックス航空が台北と台中、エバー航空が台北の各便を運航する。また、ゴールデンウイーク期間には、ベトナムのベトジェットエア(VJC/VJ)も乗り入れる。 18日に開かれた就航記念式典で、空港を管理する神戸市の久元喜造市長は「開港した2006年以来、決して平坦な道のりではなかった。国際化で神戸空港は新たな可能性を手に入れた。関西全体の発展に貢献できるようにしたい」とあいさつした。 神戸空港は2006年2月16日に開港し、当初は神戸市が運営していたが、2018年4月1日に民営化。現在は関西空港と伊丹空港を運営する関西エアポート(KAP)の100%子会社「関西エアポート神戸」が運営し、市が管理している。開港以来、定期便は国内線のみだったが、2022年9月に開催された「関西3空港懇談会」で、神戸の国際線定期便就航が合意に至り、早ければ2030年前後から1日20往復を上限に定期便が就航する見通し。 18日から乗り入れが始まった国際線はすべてチャーター便で、大阪・関西万博開催に伴う関西空港の国際線を補完する形で認められた。 神戸空港の民営化は、市に所有権を残したまま運営権を売却する「コンセッション方式」で実施。空港用地と施設は、市が継続して所有する。民営化後は、滑走路の運営と維持・管理の航空系事業と、ターミナルビル運営と維持・管理の非航空系事業を、関西エアポート神戸が担う。事業期間は2060年3月31日までの42年間で、合意した場合は最長で10年延長し、2070年3月31日までの52年間運営できる。

関西テレビ 2025/4/18(金)
関西から世界へ、出発地の選択肢が増えた。
神戸空港が18日から国際化。関西の経済をどう変えていくのか。 ■【動画で見る】神戸空港に国際便が就航 アジア5都市と週に40往復 経済効果は104億円 ■平日にもかかわらず、満席の便も 【記者リポート】「大韓航空の機体がみえました!韓国から神戸空港に到着します!」 2006年の開港以来、初の国際定期チャーター便がきょう神戸空港に就航した。 就航するのは、韓国(インチョン)・台湾(台北・台中)・中国(上海・南京)の5つの都市。週にあわせて40往復、神戸からつながる。 【韓国から到着した乗客】「大阪空港じゃなくて神戸空港にまっすぐ行って便利でした」(何が楽しみ?)「温泉!」 【台湾から到着した乗客】「とても清潔で美しい空港だと思います」(どこへ行く?)「神戸ハーバーランドに行きます」 きょう=18日は平日にもかかわらず、満席の便もあり、需要の高さがうかがえる。 “チャーター”とは言うものの、チケットは航空会社から誰でも購入可能。 神戸市民からも歓迎の声があがっている。 【神戸市民(韓国・ソウルへ旅行に行く)】「すごく助かります。できた時から国際線が来たらいいなと思っていたので。(家から)近くていいですね」 【神戸市民(韓国・ソウルへ旅行に行く)】「帰ってきた時にいつも疲れたーと言って(関空から)バスに乗って1時間以上かけて帰っていたのが、もうなくなるなと思うと今から遊び尽くせるなという気持ちで」 ■かつては国際空港に反対 やっと開港も閑散… 開港から20年近くたってようやく実現した国際化。 実はその議論は数十年以上前から始まっていました。 高度経済成長に伴い、1960年代には「関西にも新国際空港を」という機運が高まりました。 利便性から神戸沖が有力視されましたが、騒音などを理由に当時の神戸市長らが反対。 結果として今の関西空港が作られましたが、阪神・淡路大震災を機に防災拠点の必要性や経済界の要望が相次ぎ、神戸空港が開港したのです。 ただ、「かつて国際空港を反対した」経緯や、「関空の需要を奪う」という懸念から国際化は見送られ、発着可能な回数や運用時間に厳しい制限が設けられました。 開港1年後にはこんな光景が。 【利用客】(どこから来た?)「新潟です」(何人乗っていましたか?)「5人。貸切かと思った(笑)」 【空港で客待ちするタクシー運転手】「ヒマです。大したこと無いよ、ここは」
関西から世界へ、出発地の選択肢が増えた。 神戸空港が18日から国際化。関西の経済をどう変えていくのか。 ■【動画で見る】神戸空港に国際便が就航 アジア5都市と週に40往復 経済効果は104億円 ■平日にもかかわらず、満席の便も 【記者リポート】「大韓航空の機体がみえました!韓国から神戸空港に到着します!」 2006年の開港以来、初の国際定期チャーター便がきょう神戸空港に就航した。 就航するのは、韓国(インチョン)・台湾(台北・台中)・中国(上海・南京)の5つの都市。週にあわせて40往復、神戸からつながる。 【韓国から到着した乗客】「大阪空港じゃなくて神戸空港にまっすぐ行って便利でした」(何が楽しみ?)「温泉!」 【台湾から到着した乗客】「とても清潔で美しい空港だと思います」(どこへ行く?)「神戸ハーバーランドに行きます」 きょう=18日は平日にもかかわらず、満席の便もあり、需要の高さがうかがえる。 “チャーター”とは言うものの、チケットは航空会社から誰でも購入可能。 神戸市民からも歓迎の声があがっている。 【神戸市民(韓国・ソウルへ旅行に行く)】「すごく助かります。できた時から国際線が来たらいいなと思っていたので。(家から)近くていいですね」 【神戸市民(韓国・ソウルへ旅行に行く)】「帰ってきた時にいつも疲れたーと言って(関空から)バスに乗って1時間以上かけて帰っていたのが、もうなくなるなと思うと今から遊び尽くせるなという気持ちで」 ■かつては国際空港に反対 やっと開港も閑散… 開港から20年近くたってようやく実現した国際化。 実はその議論は数十年以上前から始まっていました。 高度経済成長に伴い、1960年代には「関西にも新国際空港を」という機運が高まりました。 利便性から神戸沖が有力視されましたが、騒音などを理由に当時の神戸市長らが反対。 結果として今の関西空港が作られましたが、阪神・淡路大震災を機に防災拠点の必要性や経済界の要望が相次ぎ、神戸空港が開港したのです。 ただ、「かつて国際空港を反対した」経緯や、「関空の需要を奪う」という懸念から国際化は見送られ、発着可能な回数や運用時間に厳しい制限が設けられました。 開港1年後にはこんな光景が。 【利用客】(どこから来た?)「新潟です」(何人乗っていましたか?)「5人。貸切かと思った(笑)」 【空港で客待ちするタクシー運転手】「ヒマです。大したこと無いよ、ここは」 ■国際化の経済効果は104億円! しかし、近年のインバウンド需要の高まりや、2018年の台風被害で関西空港の連絡橋が使えなくなった問題を受け、神戸空港も国際線の役割を担うことになりました。 ひょうご経済研究所によると兵庫県内の経済波及効果は104億2900万円にのぼるともいわれる神戸空港の国際化。 きのう=17日、空港近くにある神戸ポートピアホテルを取材すると台湾からの団体客の姿が。帰国の便は、さっそく神戸空港を利用するそうです。 【台湾団体客の添乗員】「台湾からも、神戸市内の観光とか1泊2泊の団体は増えます。姫路城はすごく有名なので、神戸のこの地方のこともすごく知っています」 ホテル側も国際化を見据え、去年、外国人観光客向けのスイートルームを新設。 すでに韓国からの団体客の予約は去年の倍以上に増えているといいます。 【神戸ポートピアホテル山口萌さん】「宿泊拠点、滞在地を京都や大阪にして、日帰りで神戸に遊びにくる外国人観光客が多かった。神戸を拠点というのを今後拡大させていけたらという期待はあります」 ■慢性的な混雑のポートライナー 新たにバスのアクセスも 一方、取材を進めると課題も見えてきました。 それは、空港へのアクセス。 神戸空港に行くには電車だとポートライナーのみ。 三宮駅から18分で着きますがきのうの朝、三宮駅を取材すると… 【記者リポート】「列車が来ましたが多くの人が乗り込み、まさにぎゅうぎゅうの状態です」 通勤ラッシュ時にはすでに多くの人が…。 ここに国際線を利用する客が大きなスーツケースを持ち込むと、混乱も懸念されます。 混雑の対策として期待されるのが「バス利用」です。 【川嶋雄一郎さん・神戸市未来都市推進課】「国際チャーター便就航によって朝の通勤時に乗られる方が増える可能性が高くなってるので、神戸市としてはバスも活用してもらいたいと広報している」 しかし、国際化初日のきょう=18日、バス乗り場には人が少なく… 【台湾からの観光客】「ポートライナーにのって三宮にいきます」(Qバスでも三宮にいくことできますが…)「そうですか!?じゃあバスに乗りましょう」 国際空港としての一歩を踏み出した神戸空港。 課題はあるものの、地元の期待は高まっています。


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