兵庫県政新聞
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2025/4/23定例会見『城崎大橋の開通』

県道豊岡竹野線「城崎大橋」
2025年5月31日午後4時に開通

〈要約〉
◯開通日時
2025年5月31日(土)午後4時
車両・歩行者ともに通行可
◯開通式典
・日時
2025年5月31日(土)午前10時30分〜
・場所
豊岡市立城崎ボートセンター
・出席者
議員、豊岡市長、地元関係者 ほか
・内容
テープカット
くす玉開披
三世代による渡り初め
地元による太鼓演奏など記念イベント開催◯整備内容
・県道豊岡竹野線(豊岡市城崎町)
・総延長約2.4km(橋本体562m+取り付け道路含む)◯特徴
・幅が広くなり歩道、自転車道も整備
・重量制限なしで大型車も通行可能
◯事業費
総額 約236億円

◯事業期間
2005年度〜2025年

◯開通による主な効果

・安全性、災害対策の向上
橋脚が22基から5基に減少
洪水時に水の流れがスムーズに
木くずなどの流木がたまりにくくなる
・耐震性能の向上
大地震に強い構造(北但大震災100年の節目に完成)
・重量制限の解消
現在の橋では通れなかった大型車、観光バスが安全に通行可能
◯観光・地域振興への貢献
・新たな観光ルートが形成
城崎温泉〜玄武洞 間を短距離、スムーズに結ぶ
・大型バスのアクセス改善
これまで困難だったルートが直接結ばれ観光の効率化
・新しい路線バスの運行予定
電車で訪れる観光客、地元住民の移動手段が向上・ひょうごフィールドパビリオン認定地域同士を直結
観光モデルルートとしてPR効果大

・関西万博の開催中で国内外からの誘客に貢献
地域への回遊性が高まり滞在時間、消費額の増加が見込まれる

◯スポーツの振興
・円山川のローイング(ボート)コースの延長が可能に
現在1,000mの直線 から将来2,000mの直線に延長予定

・全国規模の大会開催に対応可能
インターハイ、国体、各種競技会の誘致に強み

・2025年5月25日インターハイ予選決勝開催予定
新しい橋の歩道が観戦エリアとして開放される
真新しい橋の上で選手を応援できる特別な機会

◯今後の展望

・城崎道路の整備進行中(接続道路)
完成後、橋の近くに(仮称)城崎温泉インターチェンジ(IC)が誕生予定
・県道9号「桃島バイパス」も整備中(2032年度完工予定)
◯期待されること
・神戸、大阪など関西圏からのアクセス向上

・観光バス、マイカーの利便性アップ
・城崎温泉の新たな「玄関口」としてのシンボル化
・地元経済、観光、定住促進に幅広く寄与

〈質疑〉
Q1(関西テレビ)
万博が始まって1週間以上経過。
期待された観光客の流入、地域の活性化について県として現状をどう見ているのか?
(神戸市内、兵庫県内のホテル・観光地などでは恩恵を感じられないとの声が多い)

これまで準備してきた取組みをどう具体的な効果につなげていくのか?

A1(斎藤知事)
万博はまだ始まったばかり。
まずは夢洲の会場に多くの人を集めることが大切。

・兵庫県としての取組み
「ひょうごフィールドパビリオン」を展開
県内各地で260の地域体験プログラムを用意

・県内への誘客を図るための仕掛け
ひょうご楽市楽座(尼崎フェニックス埠頭で開催)
ひょうごEXPO TERMINALなども準備。
・今後の方針
会場外に人を呼び込むための施策を多方面で用意。

積極的にPRしていくことが重要。

Q2(関西テレビ)
万博の効果を測定するために県独自のKPI設定(重要業績評価指標)、観光動態のモニタリングなどを行っているのか?

A2(斎藤知事)
KPIはすでに設定済み。
詳細については「万博推進局」が担当しているので、そちらに確認してほしい。

〈参考〉
万博に向けた兵庫の取組のKPI一覧
(アクションプランに基づく)

1. ひょうごフィールドパビリオンプログラム提供者の満足度
【KPI】
「取組に自信が持てた」と思うプログラム提供者の割合

【目標値】
80%

【設定の考え方】
地域の人自らが発信することが将来的な誇り、シビックプライドにつながる

2. 地域への波及効果
【KPI】
「自らの取組が地域活性化に貢献できた」と思うプログラム提供者の割合

【目標値】: 80%

【設定の考え方】
フィールドパビリオンの取組が自身や来場者に影響するだけではなく、地域へも波及することをめざす

3. 来場者の満足度(SDGs理解)
【KPI】
「SDGsの理解が深まった」と思う来場者の割合

【目標値】
80%

【設定の考え方】
来場者が地域でSDGsについて学ぶことが、フィールドパビリオンの価値向上につながる

4. 来場者の満足度(再訪意向)
【KPI】
「兵庫をまた訪れたい」と思う来場者の割合

【目標値】
80%

【設定の考え方】
リピーターが増えることで、誘客促進につながる

5. 兵庫県版テーマウィーク 出展者の満足度
【KPI】
「万博を感じることができた」と思う出展者の割合

【目標値】
80%

【設定の考え方】
自ら万博会場への出展ができない方にも、万博を身近に感じてもらう

6. 「子どもの夢」プロジェクト 参加者(子供)の満足度
【KPI】
兵庫がもっと好きになったと思う子供の割合

【目標値】
80%

【設定の考え方】
次世代を担う子供たちに兵庫を好きになってもらう

7. 関西パビリオン「兵庫県ゾーン」、兵庫県立美術館 来場者数
【KPI】
万博開催期間中の来場者数(兵庫県ゾーン40万人+県立美術館60万人)

【目標値】
100万人(兵庫県ゾーン40万人、県立美術館60万人)

【設定の考え方】
展示、イベント等を通じてフィールドパビリオンをはじめとした兵庫の魅力を発信、1人でも多くの来場者に兵庫の魅力を印象づけることが兵庫へ向かうきっかけとなるみ

8. ひょうごフィールドパビリオン 経済効果
【KPI】
観光消費額

【目標値】
550億円

【設定の考え方】
フィールドパビリオンへの誘客により、地域の観光消費額の増加を図る

◯資料
2025年大阪・関西万博に向けた兵庫のアクションプランver.4: web.pref.hyogo.lg.jp

ひょうごフィールドパビリオン Previewひょうごフィールドパビリオンとは:ひょうごフィールドパビリオン

〈全文〉
1番目は「県道豊岡竹野線「城崎大橋」の開通」です。

1ページにありますけれども、県が豊岡市で架け替え事業を進めている県道豊岡竹野線の城崎大橋が5月31日土曜日に開通する運びというふうになりました。
562mの城崎大橋、そしてその両岸の取り付け道路を含めた約2.4kmを供用するという形になります。
開通を記念して、当日の10時半から式典を開催するということになります。
私も出席をさせていただきます。
当日は式典テープカットの他、三世代渡り初めイベントも行うということを予定しています。
なお、一般の交通解放は当日の16時からを予定しておりますのでよろしくお願いします。
この城崎大橋の開通の効果になりますけども、1点目が、安全・安心の向上という形になります。
橋脚の少ない橋という形になります。
もともと、今の橋が22基のいわゆる橋脚があったのですけれど、これが新しい橋では5基に減ります。
これによりまして、例えば、洪水などの水が多く流れるときに川の流れが良くなるということもありますし、あと木などの堆積物が流れていくということになります。
また、耐震性も向上するということです。
今年は北但大震災から100年を迎えますけれども、その節目の年に地震に強い橋が誕生するということになり、安全・安心の象徴になればいいというふうに考えております。
また、現在の橋は重量制限がありまして、例えば、大型車や大型バスなどが通行できないということになっていますけれども、新しい橋は大型バスなども、安全に通行できるようになるということになります。
それから2点目が観光の周遊性の向上という形になります。
城崎大橋の開通によりまして、ひょうごフィールドパビリオンに認定されております城崎温泉と玄武洞をつなぐ新たなルートが形成されるということになります。
これまで観光バスなどの大型車は大回りをしないと双方の行き来ができませんでしたけども、城崎大橋の開通によりまして、大型バスなどが通行可能になりますので、より行き来がしやすくなり観光の周遊性が向上するというふうに考えております。
また橋開通後には、城崎温泉と玄武洞の間に新たな路線バスルートが運行予定でありまして、住民の利便性の向上に資する他、電車で訪れる観光客にとっても、フィールドパビリオン間の行き来が容易になるというふうに考えています。
現在は万博開催中ですけれども、国内外をはじめ多くの方々が関西兵庫に訪れていただくことになると思いますが、新しいこの橋の開通によりまして、但馬地域への誘客に繋がりまして、多くの方々に観光、そしてフィールドパビリオンをはじめとした、地域の魅力を発見体験していただきたいというふうに考えています。
3点目がスポーツの振興の促進という形になります。
円山川は勾配が緩やか、そして広い川幅という特徴がありますので、ローイングいわゆるボート協会の北近畿で唯一の公認コースだということになっています。
古くからインターハイや国体のローイング競技の会場として、親しまれております。
現在は直線で言いますと、1,000mのコースになりますけれども、現在の橋を撤去するということになりますので、直線で2,000mのコースが設定できるようになるということになります。
国内最上位のコースとして幅広くご利用いただけることになりますので、これまで以上に多くの方が競技や観覧に訪れ、スポーツの観点からも地域が賑わえばいいというふうに考えております。
5月25日日曜日には、兵庫県高校総合体育大会、いわゆるインターハイ予選のローイング競技大会の決勝が開催されます。
観戦用に城崎大橋の歩道部も開放するということになりますので、ぜひ多くの方に応援いただきたいというふうに考えています。
最後に、今後、現在整備中の城崎道路が延伸をすれば、城崎大橋の近隣に(仮称)城崎温泉インターチェンジが整備されるということになります。
一層、神戸・阪神間や関西圏からのアクセスが向上し、多くの誘客が期待されるということになりますので、城崎温泉への新たなゲートウェイにふさわしいシンボリックな橋梁になるということを期待しております。

こうしたことを踏まえまして、城崎大橋が豊岡や但馬地域の安全安心の確保、そして観光振興に繋がる道路になるということを期待しておりますので、よろしくお願いします。

〈質疑〉
関西テレビ:

万博が開幕して1週間ちょっと経ちました。
もちろん関西への観光客の流入だったりとか、活性化が期待されると思うんですけれど、ただ、神戸市内とか兵庫県内で取材していても、なかなかその恩恵といったところは感じられていないと言うホテルだったりとか観光地とかも多いというのは、取材で感じているところでありまして、現状どのように見られているかだったりとか、いろいろ準備されてきたことがあると思うんですけれど、それをどうより具体的に効果をもたらしていこうかという、県としての考えがあればお願いいたします。
知事
万博が始まって1週間ほどが経ちました。

これからまさにスタートしたところですので、まずは夢洲の会場に多くの方々に来ていただくということが一番大事だと思います。

その上で、兵庫県としては、これまでも述べさせていただいているとおり、ひょうごフィールドパビリオンで県内に260のプログラムを作らせていただいていますので、そこにできるだけ多くのお客様に来ていただきたいという仕掛けづくりですね。
それと、ひょうご楽市・楽座、これは尼崎のフェニックス埠頭で準備をさせていただいています。
それからひょうごEXPOTERMINALなどですね。

そういった万博の会場外に人をいざなう仕掛けづくりというものは準備させていただいていますので、そこをこれからさらにPRしていくということが大事だと思いますね。

関西テレビ:
効果測定のために、例えば県独自で、KPIだったりとか、観光動態とかのモニタリングとかそういったこととか、進められていたりされていますか。
知事:
KPI設定については、すでにセットさせていただいていますので、そこはまた万博推進局の方に聞いていただければというふうに思います。

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