〈全文〉
1番目は「県道豊岡竹野線「城崎大橋」の開通」です。
1ページにありますけれども、県が豊岡市で架け替え事業を進めている県道豊岡竹野線の城崎大橋が5月31日土曜日に開通する運びというふうになりました。
562mの城崎大橋、そしてその両岸の取り付け道路を含めた約2.4kmを供用するという形になります。
開通を記念して、当日の10時半から式典を開催するということになります。
私も出席をさせていただきます。
当日は式典テープカットの他、三世代渡り初めイベントも行うということを予定しています。
なお、一般の交通解放は当日の16時からを予定しておりますのでよろしくお願いします。
この城崎大橋の開通の効果になりますけども、1点目が、安全・安心の向上という形になります。
橋脚の少ない橋という形になります。
もともと、今の橋が22基のいわゆる橋脚があったのですけれど、これが新しい橋では5基に減ります。
これによりまして、例えば、洪水などの水が多く流れるときに川の流れが良くなるということもありますし、あと木などの堆積物が流れていくということになります。
また、耐震性も向上するということです。
今年は北但大震災から100年を迎えますけれども、その節目の年に地震に強い橋が誕生するということになり、安全・安心の象徴になればいいというふうに考えております。
また、現在の橋は重量制限がありまして、例えば、大型車や大型バスなどが通行できないということになっていますけれども、新しい橋は大型バスなども、安全に通行できるようになるということになります。
それから2点目が観光の周遊性の向上という形になります。
城崎大橋の開通によりまして、ひょうごフィールドパビリオンに認定されております城崎温泉と玄武洞をつなぐ新たなルートが形成されるということになります。
これまで観光バスなどの大型車は大回りをしないと双方の行き来ができませんでしたけども、城崎大橋の開通によりまして、大型バスなどが通行可能になりますので、より行き来がしやすくなり観光の周遊性が向上するというふうに考えております。
また橋開通後には、城崎温泉と玄武洞の間に新たな路線バスルートが運行予定でありまして、住民の利便性の向上に資する他、電車で訪れる観光客にとっても、フィールドパビリオン間の行き来が容易になるというふうに考えています。
現在は万博開催中ですけれども、国内外をはじめ多くの方々が関西兵庫に訪れていただくことになると思いますが、新しいこの橋の開通によりまして、但馬地域への誘客に繋がりまして、多くの方々に観光、そしてフィールドパビリオンをはじめとした、地域の魅力を発見体験していただきたいというふうに考えています。
3点目がスポーツの振興の促進という形になります。
円山川は勾配が緩やか、そして広い川幅という特徴がありますので、ローイングいわゆるボート協会の北近畿で唯一の公認コースだということになっています。
古くからインターハイや国体のローイング競技の会場として、親しまれております。
現在は直線で言いますと、1,000mのコースになりますけれども、現在の橋を撤去するということになりますので、直線で2,000mのコースが設定できるようになるということになります。
国内最上位のコースとして幅広くご利用いただけることになりますので、これまで以上に多くの方が競技や観覧に訪れ、スポーツの観点からも地域が賑わえばいいというふうに考えております。
5月25日日曜日には、兵庫県高校総合体育大会、いわゆるインターハイ予選のローイング競技大会の決勝が開催されます。
観戦用に城崎大橋の歩道部も開放するということになりますので、ぜひ多くの方に応援いただきたいというふうに考えています。
最後に、今後、現在整備中の城崎道路が延伸をすれば、城崎大橋の近隣に(仮称)城崎温泉インターチェンジが整備されるということになります。
一層、神戸・阪神間や関西圏からのアクセスが向上し、多くの誘客が期待されるということになりますので、城崎温泉への新たなゲートウェイにふさわしいシンボリックな橋梁になるということを期待しております。
こうしたことを踏まえまして、城崎大橋が豊岡や但馬地域の安全安心の確保、そして観光振興に繋がる道路になるということを期待しておりますので、よろしくお願いします。
〈質疑〉
関西テレビ:
万博が開幕して1週間ちょっと経ちました。
もちろん関西への観光客の流入だったりとか、活性化が期待されると思うんですけれど、ただ、神戸市内とか兵庫県内で取材していても、なかなかその恩恵といったところは感じられていないと言うホテルだったりとか観光地とかも多いというのは、取材で感じているところでありまして、現状どのように見られているかだったりとか、いろいろ準備されてきたことがあると思うんですけれど、それをどうより具体的に効果をもたらしていこうかという、県としての考えがあればお願いいたします。
知事
万博が始まって1週間ほどが経ちました。
これからまさにスタートしたところですので、まずは夢洲の会場に多くの方々に来ていただくということが一番大事だと思います。
その上で、兵庫県としては、これまでも述べさせていただいているとおり、ひょうごフィールドパビリオンで県内に260のプログラムを作らせていただいていますので、そこにできるだけ多くのお客様に来ていただきたいという仕掛けづくりですね。
それと、ひょうご楽市・楽座、これは尼崎のフェニックス埠頭で準備をさせていただいています。
それからひょうごEXPOTERMINALなどですね。
そういった万博の会場外に人をいざなう仕掛けづくりというものは準備させていただいていますので、そこをこれからさらにPRしていくということが大事だと思いますね。
関西テレビ:
効果測定のために、例えば県独自で、KPIだったりとか、観光動態とかのモニタリングとかそういったこととか、進められていたりされていますか。
知事:
KPI設定については、すでにセットさせていただいていますので、そこはまた万博推進局の方に聞いていただければというふうに思います。