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「特定外来生物の防除への協力のお願い-ナガエツルノゲイトウ・クビアカツヤカミキリの根絶に向けて-」です。
特定外来生物であるナガエツルノゲイトウやクビアカツヤカミキリが課題になっていますが、ナガエツルノゲイトウでいうと繁茂期、いわゆる茂ってくる期間、それからクビアカツヤカミキリの活動が活発になる時期が6月からになりますので、それぞれの外来生物を発見されたときの対処方法を県民の皆さんにお伝えしたいと思っています。
詳細については、啓発動画をそれぞれ60秒程度で作成しています。
今日は時間の関係で紹介しませんが、ぜひホームページなどで確認をしていただきたいと思っています。
まず、ナガエツルノゲイトウについては地球上最悪の侵略的植物と言われていまして、田畑で繁茂するといわゆる農作物を覆って生育不良を生じさせ、農業被害を発生させたりすると。
そして、ため池の水面も覆い尽くしてしまいますので、在来の固有の生物の生息環境も奪ったりするということで、農家を中心に影響が強く出ていることになります。
繁殖力、再生力が大変強く、わずか2mm程度の根の断片からも再生していきます。
乾燥にも強く、塩分にも強いので、陸上や海岸でも生息することになります。
初めて見つかったのが、国内でも初めてになりますが、尼崎市になります。
現在、県内では、神戸市、加古川市、南あわじ市、多可町、稲美町など16の市町で発生しています。
見つけた方は、刈り取りをしてしまうと逆に飛散してしまい、発生が広がってしまうことになりますので、ぜひ、見つけたら、触らずに県に通報していただきたいと考えています。
県と地元の市町などが連携してしっかり駆除等対応していくことを予定しています。
それから次のページがクビアカツヤカミキリの概要です。
主に桜の木を食い荒らしてしまう昆虫で、光沢のある黒色で胸の色が赤い生物です。
幼虫は「フラス」という木屑とふんの混じったものを木の外に出します。
幼虫が桜などバラ科の樹木に寄生し、内部を食い荒らして枯れさせてしまうと。
そして、倒木にも至ることが課題となっています。
こちらも繁殖力が大変強く、成虫は樹木の皮に最大で1000個近く産卵します。
県内では、令和4年6月に明石市内の公園で発見されまして、現在、神戸市など5市で発生しています。
こちらも被害の拡大を防ぐために、見つけたら県に通報をしていただきたいと考えています。
そして3ページですが、啓発動画の内容になります。
これは県民の皆さんにもお馴染みの、KissFMサウンドクルーのターザン山下さんにご出演していただいています。
それぞれ50秒から60秒ほどでご覧いただけますので、県や市町のホームページ、各種SNS、街中のデジタルサイネージなどで流していきたいと思います。
URLやQRコード(QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です)からもご覧いただきたいと考えています。
動画の構成は、危機に直面している現状から始まり、それぞれの生物の解説を行っていきたいと。
そして、発見をした際の対処方法の啓発、それから県への通報協力を呼びかける内容になっていますので、ぜひご覧いただきたいと考えています。
これら特定外来生物が日本全体もそうですが、県内でも急速に拡大していますので、今後、生態系や農業に大きな被害をもたらす可能性があります。
先手、先手の対策を打つために、動画でも今回お願いさせていただきますが、見つけた場合には県への通報を積極的にしていただくようにお願いしたいと思っていますので、よろしくお願いします。