2025/5/23 知事日程
城崎温泉火災現地視察・意見交換会
北但大震災復興100年城崎温泉まちづくりシンポジウム
兵庫県豊岡市・城崎温泉では本年5月の火災対応と復興、北但大震災から100年の節目を記念する取組みが進められている。
斎藤元彦知事は現地を視察し地域の関係者と意見交換、次の100年に向けたまちづくりへの支援などを表明
【城崎温泉火災(2025年)】
・発生日時
2025年5月5日未明
・被害
旅館、土産物店など焼損、焼失
・負傷者
旅館従業員の男性1名
・現在の現場
建物の解体修復準備中
崩落防止フェンス設置
【火災現場視察と意見交換】
斎藤知事が城崎温泉火災現場跡を視察。
消防、地元担当者から状況説明を受け、現場状況・防火対策・電線のリスクなどを確認。
(消火活動の際、電線が有ると感電の危険が生じる)
◯斎藤知事
「どのように復元・復興するか。県としても豊岡市と連携しながらしっかり支援していきたい」
「災害に強い観光地づくりも進めていきたい」
「電線の地中化など防災に強い対応も考えたい」
がれき撤去費用負担、景観復元に向け財政的な支援の検討も進めている事を表明
【城崎温泉まちづくりシンポジウム】
城崎温泉は100年前の北但大震災から復興した経験を元に、教育・交通・医療・防災などの分野で次の100年を見据えたビジョンを提示
◯会場
城崎国際アートセンター
(約500席満席)
◯主催
地元若手旅館経営者などの実行委員会
→交通、教育、医療・福祉の3部会が有り2023年発足
◯部会報告
・交通、都市計画
温泉街通行車両対策としてバイパス整備を検討
「そぞろ歩き優先」の道路再編構想
・教育
小中学校を統合、小中一貫の義務教育校(小中一貫校)設立案
・医療、福祉
「まちの診療所」を創設、都市部から非常勤医師2人を雇用
◯討論
・斎藤知事
「温泉街の通行車両対策となるバイパス道路の整備に力を入れたい」
「部会が取りまとめたプランを県としても何ができるか考えたい」
・門間雄司 豊岡市長
「小中一貫校構想を市として参考にしたい。提案が実現するよう市も積極支援」
・西村総一郎 実行委員長
(旅館「西村屋」社長)
「持続可能な温泉街のため地域で次の100年に挑む」
【まとめ】
◯今後の進展
「災害に強く次世代に誇れる城崎温泉」
の実現に向けて県・市・地域関係者の協力体制で取組みを進める
・火災復旧と景観保全への支援
・ 100年の震災教訓の継承と未来志向のまちづくり
・防災力と観光地としての持続可能な発展
◯斎藤知事
「地元関係者の火災への迅速な対応に感謝する。また、シンポジウム発表者の熱意に感銘を受けた。県としても城崎温泉の復興、まちづくりをさらに応援していきたい」
「城崎の未来を担う交通、教育、医療福祉について活発な議論が交わされ地域の力強い結束を感じました。
先日の火災現場では100年前の防火建物が延焼を防いだとの報告を受け、先人の知恵の重みを改めて実感しています。
市や地元と手を携え、美しい街並みの復興に全力で取り組みます。
城崎温泉は今日も変わらず皆様をお迎えしています。
ぜひ足をお運びください。」