兵庫県感染症対策センター視察
~県民の健康と生命を守る!感染症への備えと対応を強化~
■ 視察内容
〇センターの運用体制、分析機器などを確認
〇感染症への“平時からの備え”を強化する拠点として現場の整備状況を確認
■ 感染症対策センターの情報
〇2025年4月開設
〇兵庫県立健康科学研究所内
〇アメリカの疾病対策センター(CDC)を参考に整備
〇全国6か所目、近畿では初の本格的な感染症専門機関
■ センターの役割
〇感染症の発生状況や動向をリアルタイムで把握
〇拡大の兆候をつかみ、迅速な対応や情報提供につなげる
〇感染症の情報収集、分析、調査、研究、人材育成の拠点
〇高度な専門機器を用いてウイルスや細菌等をより早く正確に分析
■ 設置の背景
〇これまでは感染症、食品の安全性に関する分析を実施
〇新型コロナ対応を通じて情報伝達の遅れ、体制の限界が課題に
〇専門のセンターを設けることで高度な対応体制を構築
■ 主な設備
〇次世代シーケンサー
・ウイルス、細菌の「遺伝子情報」を短時間で読取り
・感染症の種類、変異株の検出、感染経路の特定に活用
〇透過型電子顕微鏡
・非常に小さなウイルスの形、構造を高精度に観察
・肉眼では見えない病原体の分析に重要な役割
→感染拡大の兆候を早期に察知・分析。対策対応へ結びつけることができる
■ 分析と育成の拠点
〇神戸大学の教授など7名の有識者がセンターに配置
〇ゲノム解析、疫学の専門知識を活かし日々の分析を実施
〇若手研究者の育成、技術継承の場としても活用
■ 知事のコメント
〇コロナ禍では保健所が感染経路の追跡に膨大な労力を費やし、大きな負担となっていた
〇データの蓄積、専門家の助言により科学的に感染症へ対応できる体制が整っている
〇今後、この取り組みにより感染症対策の効果が大きく期待できる
〇平時からウイルスのゲノム解析と発生動向データの収集を継続的に行う
〇ウイルス学、ビッグデータ解析の専門家と強固に連携して対応
〇将来起こりうる次なる感染症の脅威に備える
〇迅速な状況把握と的確な拡大防止策の実現を目指す
■ 今後の取組み
〇県内の病院、保健所と連携。情報収集と対応強化
〇ウイルスの変化を早く察知、素早く県民に情報提供
〇感染症に強い地域医療と人材育成の拠点として進化
〇他府県との連携、全国ネットワークの構築
〇感染拡大時は調査、分析、判断、対策の司令塔として対応
〇科学的な知見と地域密着型の運用で県民の健康を守る体制の中核を担う