兵庫県特定外来生物対策本部の設置
◎経緯・現状
○兵庫県には神戸港・姫路港・神戸空港など国際的交通拠点が多数有り外来生物が侵入・定着しやすい環境
○特に以下2種の拡大が深刻化
・ナガエツルノゲイトウ
平成元年に尼崎市で確認、現在は県内16市町で発生。農業や生態系への被害が深刻
・クビアカツヤカミキリ
令和4年に明石市で初確認、現在は県内9市に拡大。サクラ・モモなどを枯死させる被害あり
◎対策本部設置目的
○特定外来生物による農業・生態系被害の拡大を防止
○全庁横断的な検討・対策の強化を進める
◎取組内容
○全庁横断で被害対策検討と優先順位の設定
○地域の実情に応じた防除目標、活動の検討
○地域部会を設置、対策を地域単位で実施
○優良事例を本部で共有、全県的に展開
◎組織体制
・本部長
知事
・副本部長
副知事
・本部員
環境部長(統括)、農林水産部長(土地・農業調整)、土木部長(河川・道路対策)、県民局長・県民センター長(地域調整)
・準本部員
各部総務課長(施設管理部局等)
下部組織として幹事会を設置。
◎運営
・設置日
令和7年(2025年)8月8日
同日、第1回本部会議を公開で開催
→趣旨・スケジュール、現状課題、必要対策、地域部会の設置について協議。
◎対策本部設置の意義
・早期対応の重要性
外来生物は一度定着すると根絶が困難
・司令塔機能
知見・ノウハウを共有、スピード感ある実効的対応を推進
・県民、農業従事者への協力要請
発生状況の通報、防除活動への協力を呼びかけ
◎斉藤知事のコメント
「特定外来生物の拡大防止は今が大事なポイント。一度拡大してしまうと対応が困難になる」
「農業への影響が大変深刻になっており、早期の対応が必要。
スピード感のある対応を拡大防止のため県民の皆様には通報などご協力をお願いしたい」
◎まとめ
兵庫県は急速に拡大する外来生物の被害に対し、知事を本部長とする全庁横断の「特定外来生物対策本部」を設置、地域単位の実情に応じた迅速で実効性ある対策を進める体制を整えた