尼崎のびのび公園
管理運営事業
優先交渉権者の選定
◎状況
○尼崎市のフェニックス事業用地は物流・製造業の集積地である一方、地域活性化が長年の課題
○平成16年に整備された「尼崎のびのび公園(港湾緑地)」は老朽化、草木の繁茂により利用が低迷
→年間約500万円の維持費がかかっており、効率的な利活用と経費削減が必要
◎取組の経緯
○令和6年度、サウンディング調査を実施、民間の活用策を検討
○2025年5月、公募型プロポーザルを実施。2社の応募の中から 株式会社ENJOY TRUST を優先交渉権者に選定
◎提案内容
「家族みんなが主役になれる海辺の休日」
○民間投資
約1億円
○主な施設計画
・BBQエリア(食材セットレンタル、屋根付きBBQ場)
・ドッグランエリア(ペット同伴型、BBQデッキ併設)
・釣りエリア(道具レンタル、初心者向け釣り教室)
・芝生ピクニックエリア(遊び、イベント対応)
・木の遊具、園芸エリア(幼児向け遊具、耐風性の植栽)
◎期待される効果
○公園の安定的な維持管理(県の維持費負担軽減)
○ベイエリアで自然と触れ合える空間を創出
○幅広い世代が楽しめる場として交流人口拡大、イベント資源の拡充
◎今後のスケジュール
○2025年10月~ 港湾環境整備計画認定
○2025年12月~ 設計・工事
○2026年春 開業予定
→「みなとの緑地PPP制度」を活用、11年間の定期借地契約を予定
まとめ
○民間活力を導入して尼崎のベイエリア公園を家族で楽しめるレジャー拠点に再生
○交流人口拡大と維持管理コスト削減を両立する事業
《全文》
「尼崎のびのび公園管理運営事業優先交渉権者の選定」です。
楽市楽座やパーク&ライドが設置されている尼崎市のフェニックス事業用地の利用促進や交流人口の活性化が尼崎のベイエリアの長年の課題になっていました。
21世紀の森というスポーツ関連施設はある一方で、フェニックス用地も主に物流であったりとか、製造業などを中心に集積を行っている場所ですが、地域の活性化をしていくことも大事な課題です。
そういった意味で現在フェニックス事業用地において、楽市楽座の取組みもトライアルとして行っていますが、実は少し戻ったところに、尼崎のびのび公園があり、これは港湾緑地として平成16年に整備をしたものですが、整備から20年が経過をして、施設の老朽化の問題であったりとか、草が生え茂っていることなどが課題となっていました。
私も何度か横を通るたびに、草がボウボウなっており、なかなか利用されていない状況で何とかこれを上手く利活用できないかということがありまして、令和6年度にサウンディング調査ということで、民間の事業者さんに向けて、何か上手く活用できないかということを掲げました。
今回、民間事業者の創意工夫を生かして、港湾緑地の安定的な維持管理とにぎわいを創出するための、プロポーザルの公募を5月から行い、2社から応募があり、結果的に株式会社ENJOYTRUSTを優先交渉権者として選定しました。
提案としては、尼崎の都市近郊にあるということと、高速のインターチェンジからも近いということで、家族みんなが主役になれる休日、海辺の休日をコンセプトにし、バーベキューエリアやドッグランエリア、愛好家に大変人気のある釣り、芝生でピクニックができるエリアというもので、民間投資で1億円を投資して整備をしていただくということになりました。
大変ありがたい提案だというふうに思っています。
21世紀の森エリアになりますので、こういった緑地の特性も生かしていただいて、都市近郊で自然と触れ合えるベイエリア海辺で幅広い世代が楽しんでいけるということで、交流人口の拡大、イベントソースに期待していきたいと思っています。
また、公園全体の管理もやっていただけるということですので、ここは毎年500万円近く草刈であったりとか、そういうものに経費がかかっていたのですが、そういった経費も事業者がやってくれることになりましたので、にぎわいの創出のみならず、県の経費削減にも繋がるということで、しっかり進めていきたいと考えています。
本事業は、令和4年に国交省が創設した「みなとの緑地PPP制度」を活用して実施するものになり、今後、港湾環境整備計画の認定そして契約の手続きを経まして、予定としては来年度の春から開業を予定していますので、阪神間はじめ尼崎の皆様にはご期待いただきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。