兵庫県特定外来生物対策本部会議
「特定外来生物対策本部を設置。被害拡大防止へ県全体で対応強化」
◎日程
2025年8月8日(金)
◎状況
○兵庫県内で特定の外来生物の被害が拡大。早急な対応が求められる
○対象の主な外来生物
・ナガエツルノゲイトウ(南米原産の水生植物)
→県内16市町で確認。田畑などで作物の生育を妨げる恐れ
・クビアカツヤカミキリ
令和4年、明石市で初確認。その後9市で確認。
桜、桃等の樹木を枯らすなど被害が深刻
◎会議の主な内容・決定事項
○対策本部(兵庫県特定外来生物対策本部)を正式に設置
県全体で横断的な対応を行う組織とする
○知事の説明
「県民への啓発」「人材育成」「官民連携による監視・防除」などを含め、全庁を挙げた取組にしていきたい
○地域部会の設置
発生が確認されている地域ごとに、より実情を踏まえた対策を行うための“地域部会”を立上げる方針
○通報体制の強化
見つけた外来生物の目撃情報などを住民が報告できる仕組みを整備
デジタル通報(専用QRコードなども活用)の運用
○ボランティアの募集を検討
駆除活動などに協力する県民の参加を募る方向
○インセンティブの検討
未発見地域で「初めて通報した人」にデジタル商品券などを提供する案も県で検討中
◎課題
○外来生物の拡大が進むと被害の制御が困難になるリスクが高い
早期の対応が重要
○地域によって発生状況・被害の度合いに差があるため、画一的な対策だけでは不十分
地域部会によるきめ細かな対応が求められる
○県民への情報伝達、協力体制の構築に時間と労力を要する
通報促進、啓発活動がカギ
◎今後の方針
○特定外来生物対策本部の定期会議を開催、進捗状況を確認
必要な補正予算案なども検討
○地域部会を早期に設置、発生地域住民・自治体などと連携して駆除・再発防止策を実施
○通報制度の普及(QRコード、専用フォーム等)による“見える化”と迅速な対応
○ボランティア活動促進、県民の協力を得るための制度設計(報奨等含む)を検討
○成功事例を共有、他の市町への展開を図ることで県内全域での対策を底上げ
◎斎藤知事の見解
○県民への啓発、人材育成、官民連携による監視・防除など、全庁横断的に特定外来生物対策を進めていきたい
○一度拡大してしまうと対応が困難になる。拡大防止の今この時期が重要
◎意義
○自然環境・農業・森林などへの被害拡大を未然に防ぐための体制強化
○県民・自治体など様々な主体の参加を促、協働で対応策を講じる事で実効性を高める
○通報、デジタル技術を活用した新しい取組も含め、時代に即した対応